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トルコ共和国の通貨の特徴

最近、高金利通貨として注目を集め始めているのが、「トルコリラ」ことトルコ共和国の 通貨です。その金利は、なんと16.75%に達するという驚異的な通貨なのです。

金利だけで見ますと、経済破綻による影響で高いインフレが起きていると思われてしまう かもしれませんが、実は違います。トルコ共和国は、現在急速に経済成長している新興 市場なのです。そのため、投資国という視点から政策金利が高くなり、より一層自国への 資金集めと運用が出来る点から、多くの投資家が目を向けています。

トルコ共和国は新興市場国であるBRICsに並ぶ「VISTA」として知られています(Tがトルコ)。 現在、EUへの加盟交渉を行っており、いずれはEUに加盟するのではと目されています。 そのため、財政健全化が優先度の高い政策目標となっており、トルコリラが対外通貨に 対して極端に軟調化するリスクは相対的に低いと見られています。そのことから、 中・長期的に見ても金利相場が崩れるリスクが少なく、超高金利通貨であるトルコリラは 大変魅力的な通貨であると言えます。

但し、弱点もあります。それは、地政学的リスクの内在です。トルコ共和国は、国内に クルド人問題を抱えるだけなく、近隣国のイラクやイラン情勢の変化による直接的な 影響を被りやすいため、政治情勢が一変した場合、政策金利に及ぼす影響は大きいと 言わざるを得ません。そのため、トルコリラで運用する場合は、この地政学的リスクを 承知の上で、過大な利益を追及しない範囲で投資した方が良いでしょう。

メキシコ合衆国の通貨の特徴

中南米を代表する通貨の1つに挙げられるのが、メキシコ合衆国の「メキシコペソ」です。 メキシコペソは、1994年に経常赤字の急拡大を背景に、通貨危機が起こりました。 それを機に、変動相場制に移行したものの、しばらくの間は景気低迷に悩みました。 しかし、米国の経済動向の上向きと共に、米国への輸出が徐々に拡大し、同国の経済力が 回復してきました。メキシコは、産油国であると共に、第3次産業が占める割合は高く、 輸出品目も工業製品が中心です。これらの経済成長を背景に、政策金利は7%と高水準に 設定され、投資国としての注目が徐々に表れてきました。その証拠に、ソブリン格付けが 2002年に投資適のBBBに引き上げられました。

こうした中、メキシコペコは他の通貨と比べて、対円での価格水準が低く、1ポジション あたりの証拠金が低水準にあります。そのため、FX会社で取り引きする個人投資家にとり 取引コストを抑えられるのは1つのメリットであると言えるでしょう。 但し、ボラティリティが低いため、キャピタルゲインを狙うよりは、中長期でのインカム ゲインを狙う方が良いと言えるでしょう。

但し、地政学的リスクが内在しています。米国への輸出依存が高い点から見て、 米国の政治情勢・経済動向の大きな影響を受けやすいと言えます。また、産油国通貨 としてエネルギー価格の動きにも連動しやすいため、先物市場が低迷している状況では 非常に不利な立場にある通過であると言えるでしょう。

アフリカ共和国の通貨の特徴

アフリカ共和国の代表通貨と言えば「南アフリカランド」。近年、各FX会社が取り扱い 始めた人気ある通過です。南アフリカは、IBSAと呼ばれる新興国集団の1つとしられて おり、すでに32社が南アフリカランドを取り扱う人気ぶりです。スプレッドは主要通貨 より大きめで、4~8銭程度の会社が多いようです。

南アフリカランドの人気を支えている理由は、南アフリカが中国やロシアといったBRICsに 次ぐ次代のリーダーとして注目されていることです。その経済発展は目まぐるしいものが あります。具体的にGDPでご説明しましょう。1990年代から2002年まで、同国のGDPは マイナス成長となっていました。しかし、レアメタルをはじめとする資源国ということで 外国からの資本注入が盛んになり、2003~2005年には5~40%台という、驚異的な高度経済 成長を見せることとなりました。昨今の経済動向の悪化の中、南アフリカへの影響は 小さく、また同国社会の資源大国という面での成長ポテンシャルの高さから、いまだ 投資国としての人気が根強い点は見逃せません。

この高い経済成長を背景に、南アフリカランドの金利は非常に高く設定されたこともあり、 さらなる人気に拍車をかけました。その金利はなんと12%です。これは、他国の高スワップ 通貨に比べても、ずば抜けています。そのため、最近ではスワップ金利での運用に挑戦 する個人投資家も見られ始めています。

但し、南アフリカには大きな弱点があります。過去の人種間の紛争がくすぶる中、 移民の暴動や、食糧高騰、労働者の暴動、格差の拡大等が伝えられることから、 いまだ同国内部の政治は安定しているとは言い切れません。さらに、生活インフラの 代表である電力不足や、都市部と貧困部でのインフラ格差もあり、環境整備に問題が あるとも言えます。こうした点が、今後、南アフリカランドの値動きを左右する可能性が 大いにありえると言えるでしょう。