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スワップ金利による運用方法

スワップFXの基本運用術

スワップ投資の基本にして、最も理想的な運用方法が「低金利通貨」と「高金利通貨」を 組み合わせてポジションを保有することです。

現在は、経済・景気悪化のために高金利通過になりつつあった米ドルと日本円や、 ポンドとの組み合わせは成立しなくなりました。その代わりに、資源通貨国や経済新興国 である南アフリカランドやニュージーランドドルとの組み合わせが人気を集めています。

それでは、なぜ2種類の通貨組み合わせでの運用が基本になるのでしょうか。 その最大の理由は、年間を通して見た時の金利の高さにあります。少し具体的な例で ご説明しましょう。大きく金利差が開いている通貨の組み合わせを見付けたとしましょう。 その時、レバレッジ2倍~3倍程度で売買します。もし、金利差が6%開いていれば レバレッジ3倍では、年間18%(6%×3倍)のスワップ金利を確保出来る計算になります。 年間金利18%というのは、どんな国内銀行に預けたとしても、決して得られない金利です。 仮に年間100万円分のポジションを持っていたとしたら、年間での評価額は118万円 ということになります。

実際に、この基本運用方法を行うためには、半年~1年といった中長期的なスパンで ポジションを持ちましょう。 と言いますのも、為替差益やスワップ金利が有利に働く 時期が現れますので、そのタイミングを狙って運用します。スワップ金利も変動しますので、 こうしたタイミングに合わせた運用期間を考慮する必要があるという訳です。

短期スワップFXトレードを狙った攻略法

短期スワップでFXトレードを成功させる方法について、ご紹介しましょう。 この方法の主なポイントはスワップ金利を狙いつつ、為替差益も狙うという二重で利益を 取りに行く方法です。この方法を実際に行うためには、投資すべきタイミングと期間が 重要になります。それはどういうことか、という点について見ていきましょう。

スワップ金利と為替差益を狙うためには、ある程度スワップ金利が高く、かつ円安である ことが条件になります。そのため、海外での経済・景気動向が上向きの時ほど、各国の 中央銀行は政策金利を引き上げるだけなく、海外資本が入りやすくなることから、その 国の通貨の価値が高まります。このトレンドに入った時が、この短期スワップでの FXトレードに最適なタイミングと言えます。もしかしたら、時期によっては、短期投資では なく、1年以上様子を見て中長期的に利益を確保した方が、より安全に利益を出せることも あるでしょう。

特に、2009年に入り米国を発端とした金融危機のお陰で、円高傾向が続いています。 それまでは、順調に円安トレンドの中で、円と高金利通貨でポジションを持っていた方 にとっては、強烈な円高が来たためにスワップ利益を確保していた方は、ほぼ全滅して しまったのではないでしょうか。

しばらくは円高が続きますが、ここを抜けますと円安トレンドに入りますので、その時が スワップ金利&為替差益を狙う大きなチャンスと見て良いでしょう。

為替差益を取る運用方法

スワップ金利による利益確保について、為替差益を取りながら運用する方法について 見てみましょう。運用のポイントは、まず年間の利益確保目標を決めておくことです。 その達成のために、通常は買いポジションを保有しますが、利益確保のために、 売りポジションを保有して、反対売買を行うことがあります。

この運用方法のメリットは、利益確定時点でポジションを決済することで、為替変動リスクを 最小限に抑えることが出来る点です。また、相場状況が上向きになれば、新たなポジションを 保有することで、利益確保を狙うことが出来ます。もちろん、その期間のスワップ金利による 利益を確保出来ますので、為替差益と合わせて利益を取ることが出来ます。

但し、この運用方法にはデメリットもあります。1点目は、相場状況を見てポジションを保有 するタイミングをしっかりと見極める必要があること。2点目は、相場状況に依存するため、 年間目標達成に向けて計画的に増やすことが出来ないことです。

特に、中長期で見た場合、相場が下降トレンドにある場合は、スワップ金利での利益確保を 見込めないだけでなく、為替差益による利益も見込めません。この場合は、高金利通貨に 絞り込んで、為替差益で利益を狙うよりも、ボックス相場等で短期的にスワップ金利により 利益確保に努めた方が良いでしょう(もちろん、ボックス相場の終焉の見極めが必要です)。

スワップ金利運用における為替差益確保は、相場を見ながらの運用になりますので、 この点に注意して、スワップ金利と為替差益からの利益確保を狙いましょう。

決済をせずスワップ金利益を確保する運用方法

スワップ金利を短期で獲得する方法をご紹介しましたが、決済をせずにスワップ金利の 利益を確保し続ける運用方法もありますので、ご紹介しましょう。

この運用方法のメリットは、スワップ金利分の利益を確保し続けることが出来る、という 点にあります。これを実践する上での基本的な考え方は、ドルコスト平均法で買い増しを 続けていくことです。また、スワップ金利を中心とした利益確保を目指しますので、 為替差益による損得は考えずに運用することがポイントです。こうすることで、決済しない 間の運用期間中は、為替変動リスクを無視することが出来ます。

但し、この運用方法に弱点があります。それは景気後退による政策金利の引き下げに伴う スワップ金利が下がった場合です。この場合、ポジションを保有した際の為替レートより 低くなってしまいますと、スワップ金利差を支払わなければならなくなります。そのため、 この時点でむやみに決済してしまうと、損失がでる可能性があります。また、それまで 利益を確保してきた利益自体も失う可能性があります。

そのため、先程ご紹介した基本運用であるドルコスト平均法を使うことで、現時点での レートと保有レートの差を小さくすることで、こうしたリスクを小さくすることが重要に なります。

尚、この方法による運用時間が短い場合は、決済時に為替差損をうける可能性があります。 そのため、経済・景気動向が安定している状態での運用が好ましく、為替変動リスクと 金利変動リスクの両方を視野に入れた運用期間を設定することが大きなコツと言える でしょう。

スワップ金利を利用した複利運用方法

スワップ金利の利益確保について、短期でのスワップ金利獲得方法をご紹介しましたが、 それ以外にも運用方法があります。それが、複利運用です。複利運用方法は、元本に 金利を足して、それを元本としてさらに運用していく方法です。実際にFXトレードでは どのように複利運用を行えば良いのでしょうか。簡単のその仕組みについて、ご紹介 したいと思います。

FXトレードで複利運用する方法には、次の2種類があり、いずれの場合も基本的な考え方は 同じです。

①スワップ金利のみで得る方法
②スワップ金利と為替差益で得る方法

ここで、運用例を挙げます。元本を100万円とし年率10%が得られるような運用を考えて みましょう。そのためにどうすれば良いかと言うと、スワップ金利による利益を、 年間で10万円と設定すれば良いのです。

例えば、高金利通貨の代表であるポンド/円で考えてみると、1万通貨を買いポジションで 保有します。元本100万円で、1万ポンド買えば良いので、あとはこのまま買い続ければ OKです。この繰り返しで資産運用すると、1年目は110万円(スワップ金利による利益10 万円含む)になります。2年目は元本が110万円になりますので、保有ポジションを 1.1万ポンド買うと、121万円(スワップ金利による利益11万含む)になります。これを 毎年のように続けて行きますと、7年目では約198万円に達する計算になり、資産が倍に なるのです。

つまり、獲得した利益そのそのままポジション購入に割り当て、次年度にはより多くの 利益を確保出来るというのが、この複利運用の醍醐味と言えるでしょう。